虹を越えて

 今日はラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow を3回ほど見てきました。
 ということで、勢いのまま感想を書き綴っていきたいと思います(一緒に映画見に行って語り合えるような友達がいないからここに書くしかないんや)。

※ということでネタバレ含みまくりますので、まだ見てない人はブラウザバック推奨します。









●僕らの走ってきた道は・・・
 いやまあ開幕でいきなり泣かされたよね。逢田さんも舞台挨拶で言っていたように凄く始まりを感じさせるような曲調なんだけど、歌詞は始まりとは真逆とまではいかないが、始まりとは言い切れない感じ。今まで歩んできた道を一歩一歩『そうです』と自分自身を肯定しながら踏みしめていくような歌詞だったような気がします。
 また、映像も凄く良かった。沼津の色んなところで応援されながら歌って踊って、沼津でAqoursが愛されてるんだなって強く感じて感動しました(小並感)。

 そして曲が終わって始まる本編。いつもと違う髪型可愛い。それはさておき、善子が鞠莉に練習場所の宛がないか聞こうか訊ねたときに、曜だけが千歌の変化に気付いて声掛けるの凄く個人的にポイント高いです。Aqoursでの活動を通してお互いにちゃんと理解しあった幼馴染になれたって感じがして好き。
 それじゃあ取り敢えず新しい学校に行ってみようってことでバスに乗る6人なわけだけど、こんな所に学校あったかなって言う曜ちゃんの表情が凄く可愛かったです。てか劇場版なだけあって表情の描写が全員細かい。その後の尾行するときとか、泣いてるルビィちゃんとか、手すり(?)に腕を置いてその上に顔を乗せてる千歌ちゃんのほっぺが潰れてたのとかめちゃくちゃ尊い
 可愛い表情の話をし出したら長くなる上に可愛いしか言わないのでこの辺にしておくとして、部活動活動報告会。あの時のOSTって『キセキのかけら』なのかな? 違ったらごめんなさい。ただ、あの曲で普通に涙腺死にました。
 そして少し飛んで千歌ちゃんと梨子ちゃんが夜の浜辺で語っているシーン。梨子ちゃんの「失敗は自分で取り返すしか無いんじゃないかな」っ台詞が凄く重みがあるなって感じたんです。コンクールでピアノが弾けなかった梨子ちゃんと、1stライブで失敗した逢田さん。二人とも本番で失敗をした経験があるけれど、梨子ちゃんは『海に還るもの』でコンクールで賞をとり、逢田さんは4thライブで『想いよひとつになれ』を完成させたという、失敗を取り返した実績があるんですよね。だからこそこの台詞が胸に刺さったんです。
 それから満を持してSaint Snowの登場。自分が言うのもあれなんですけど、佐藤日向さんめっちゃ演技上手くなってません……? 前が下手だったとかじゃないけども、後半の「うわああああああああああ!!!!!!!」って叫びながら泣きながら走るシーンがやばすぎて3回見て3回泣かされてます。

●そしてイタリアへ
 意味があるのか分からない章分け的なのをしてイタリアに行ってからの話……の前に一言。チョコが大量に落ちてきた後に1個だけポトリと善子ちゃんの頭に落ちてきて、「あたっ」って軽く言ってたの狂おしいほどに好きです。
 ということでイタリア。伊波さんが言っていた通り、浮かれまくってて可愛い。ていうかイタリアでの話は基本的に可愛いしか言うことないんですよね。3年生曲も『Hop? Stop? Nonstop!』もめちゃくちゃ可愛かったし。黒澤家とか生徒会長から解放された黒澤ダイヤって少女の笑顔があまりに可愛くて可愛くてしょうがなかったです。
 後、個人的にツボだったのが、鞠莉ママにスクールアイドルをくだらないと言われた時に、千歌が前に出ようとしてたのを左手で強く制するダイヤちゃんかっこよすぎでは???

●残された者たち
 イタリアから戻ってきたAqoursを待ち受けるのは、神モブよいつむ。Aqoursを待ってる間にステージ構成考えてるとか凄くね? 浦女のみんなで考えたとはいえやばい(そして相変わらず辻写真館さんの黒板アート凄いですね……)。
 そんな所に現れる善子ちゃんの中学生の時の同級生。中学校の時の知り合いに会いたくないという理由で浦女を選んだ善子ちゃんにとっては一番会いたくなかったであろう人達でしょうね(説明会の時も逃げようとしてたし)。でも実際は堕天使ヨハネのファンで、津島善子も堕天使ヨハネも受け入れて貰えたというのは、好きを捨てずに輝き続けようと努力したからなんじゃないかなとか思ったりもする。
 こうやってアニメでは触れられなかったトラウマ(?)だったりが上手く解消されていくの凄く良かったです。
 そして今回の映画屈指の名シーン、理亞の今後の話ですね。中々上手くいかない妹のことを想って、気心の知れたAqoursがいる学校で一緒にスクールアイドルをやった方が良いのではと案じる姉と、姉のことが大好きで尊敬しているからこそ、自分一人でやれるんだと証明したい妹との対比構造、と言ったら大袈裟だけどそんな感じ。
 前に進むために、そして過去の悔いを晴らすために行われたラブライブ延長戦。少年漫画とか好きだから、私達だけのラブライブって言い方がめちゃくちゃかっこよくて好きです。
 ていうかSaint Snowの新曲かっこよすぎですよね。確かに決勝戦で歌うのに相応しい曲と衣装だと思います。
 そんな『Believe again』に対してAqoursが披露したのは『Brightest Melody』。開幕から鳥肌がやばかったんですけど、一番この曲で好きな演出が、サビ前でゆっくり富士山をズームして日の出を映してから、一気に引いて輝きを背に受けてサビを歌い出すAqoursを映すっていうのが最高に興奮しましたね。
 そこから流れるような『キセキヒカル』は普通に反則だと思います。いや、誰がここで『キセキヒカル』入れてくるとか予想出来るよ。無理だから普通に。しかもこの曲の最後の方のシーンで、砂浜を2年生が走ってるところを後ろから1年生が追い抜いていくシーン。今まで記憶に有る限りでは、ほとんどのシーンで1年生は2年生の後ろを走ってるんですよ。それは勿論1年生も自覚してるから、イタリアでライブする場所を決めさせて欲しいとか言ったわけですし。その上で追い抜いてるんですよ。1年生の成長を強く実感出来る素敵なシーンですよね。

●Next SPARKLING!!
 まあ曲の話はもう少し後にするとして、9人が浦女を最後に訪れるシーン。『僕らの走ってきた道は・・・』が始まる前に少しだけ門が開いてるカットがあって、それを閉めるシーンですね。
 物語が始まる前は閉めることが出来なかったのに、このシーンでは大丈夫と言いながら閉めていますね。だって、形あるものは無くなったとしても、胸に刻まれたものは絶対に無くならないっていうことを知ったから。過ごしてきた時間は無かったことにならないし、思い出は決して消えないから。だから門を完全に閉めることが出来たんじゃないかなって思います。
 そして『Next SPARKLING!!』の話になるんですが、この曲のステージ構成って凄く『君のこころは輝いてるかい?』に似てるんですよね。床(?)の模様とか後ろに虹が架かってるとか。
 だからこの2曲の共通点って何だろうって考えたのですが、『君のこころは輝いてるかい?』はAqoursの1stシングルで、いわゆる始まりを象徴する曲なんですよね。そして『Next SPARKLING!!』も6人になったAqoursの始まりの曲なんですよ。そういう理由でステージ構成を似せてるのかなぁとかぼんやりと考えてました。
 それとライブ前の円陣。0から1へを言わないっていう演出は卑怯ですねマジで。その後の曲中に去る3年生もずるです。
 片翼の1,2年生と両翼の3年生。羽ばたいた3年生と、まだ羽ばたけない1,2年生っていう表現なのか、1,2年生は協力してやっと飛べるけど、3年生は1人でも飛べるっていう違いを表してるのか、はたまた全く別の理由なのかは分からないですけど、あれ好きです。

●スタッフロール、そして
 スタッフロールで理亞ちゃんが勧誘してるところはほんとやばいくらい泣きました。人見知りな理亞ちゃんが笑顔で勧誘出来るようになった成長も涙だし、断る側も笑顔で断ってて、理亞ちゃんと断った子の仲の良さってのが表現されててまた涙、ですね。
 最後の砂浜のシーン。μ'sに憧れてスクールアイドルを始めたAqoursが、今度は誰かに憧れられて輝きが繋がっていく。凄く綺麗な終わり方で思わず立って拍手したくなるほどでした(目立つから無理だけど)。


 ということでだらだらと感想を書き殴ってみました。ほんと劇場版最高すぎましたね。

 それと全く映画関係ないんだけど、理亞ちゃんが上手くいってないっていう話の時に映ったLINEのやり取りを見て、にこちゃんの1年生の時のことを思い出したのは自分だけじゃないはず。