貴方に貰ったもの

皆さんお久し振りです。自己紹介のバリエーションが欲しいと強く思っているゆきです。

 

今回は私の推しの逢田梨香子さんについて話をしようと思います。

私が彼女を好きになったのはFirstライブの2日目を現地で見てからです。私の席はトロッコがすぐ目の前を通る、所謂神席でした。しかもライブの現地参加は初めてということで、凄く興奮していました。

 

開演前にある注意喚起の映像でのブッブーというSEの後に「ですわああああ!!!」と叫んだり、開演前に流れる曲にブレードを振ってコールをしたりと、現地特有の熱気を全身で漫喫しながら始まったライブ。叫んでは泣いて叫んでは泣いての繰返し(余談ですが、ライブ後は酸欠、全身筋肉痛、手の痙攣等が起きて普通にやばかったです)。

 

そうやって全力で楽しんでいたときに唐突にステージに出現したピアノ。私は1日目の情報をほとんど聞いてなかったので、ピアノが出てきた瞬間軽くパニックを起こしました。『想いよひとつになれ』という曲はこの当時からずっと推し曲だったので、それを逢田さんがピアノで弾く!? 逢田さんってピアノ弾けたんだ。そういう思いでステージを見ていました。

 

そして伊波さんの歌い出しから始まり───急に音楽が止まりました。

 

最初は何かの演出なのかなって呑気なことを考えていたのですが、すぐに逢田さんの元に駆け寄った伊波さん、鈴木さん、諏訪さんを見て、ピアノの前で踞って過呼吸を起こしている逢田さんを見て、これが演出なんかじゃないと気付いたのです。

必死に「大丈夫だから」と逢田さんに声を掛けている3人の姿を見て、私は気付いたら「頑張れー!」と叫んでいました。他にも色んな人が叫んでいたと思います。そして、頑張れという声はやがてりきゃこコールとなり、会場全体が桜ピンクに染まったのです。

 

実際は5分とか10分くらいだったようですが、体感で30分くらいが過ぎた頃逢田さんの過呼吸が止まりました。それを見て伊波さん達が持ち場に戻り、逢田さんが再びピアノと向き合いました。そしてまた曲が始まったのです。

正直失礼な話、もう弾けないのではないかと思っていました。元々凄く緊張していたときに失敗してしまって後がない状態、その上先程まで過呼吸を起こしていたほどに追い詰められていた精神状態なんだから指が震えて上手く弾けないだろうと逢田梨香子さんのことを侮っていました。

でも、逢田梨香子さんは力強く完璧に弾ききったのです。緊張もプレッシャーも全てはね除けて堂々と演奏しました。その姿に私は強く心を撃たれました。決して諦めない勇気、どんな逆境も乗り越える強さに憧れました。

 

それだけでも逢田梨香子さんに惹かれるのに十分だったのに、最後の挨拶で彼女はこう言いました。本当は私がみんなにあげないといけないのに逆に自分がみんなからパワーを貰ってしまったと。プロなのに失敗してごめんなさいと。

 

本当に申し訳なさそうに言う逢田さんに私は胸が苦しくなりました。前述したように、私は逢田さんの決して諦めない姿から沢山のパワーを貰いました。諦めなければやり遂げられるんだということを学びました。このライブを通して沢山の感動を与えられました。それでも彼女は自分が失敗してしまったことを良しとしません。

そのプロ意識の高さ、責任感の強さは最年長としてのものなのか、逢田梨香子としてのものなのかは分かりませんが絶対に妥協をしないその姿に私は心を奪われました。

 

それからはもうズブズブとはまっていきました。逢田さんの笑顔を見るだけで胸が苦しくなり、逢田さんの幸せそうな姿を見るだけで私も幸せな気持ちになります(ガチ恋ではありません)。

 

ありがとうって声届けたくて 弾いてるつもり

 

ちゃんと届いてます。そして、これからも逢田梨香子さんの益々の活躍と幸せを祈っています────。